野峠(読み)のとうげ

日本歴史地名大系 「野峠」の解説

野峠
のとうげ

福岡県京都みやこ犀川さいがわ上伊良原かみいらはらと下毛郡山国町槻木つきのきの境にあり、英彦ひこ山と羅漢らかん(現本耶馬渓町)宇佐を結ぶ最短路であった。天明三年(一七八三)五月、古河古松軒英彦山より毛谷村けやむら合使おうし峠、津民つたみ(現耶馬渓町)を通って羅漢寺へ参詣しているが、野峠付近について、「西遊雑記」に「さて此山中人家のなき所凡三里余、高きに登りては雲に入るかと思ひ、谷に下りては海に入るかと思ふ。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android