野呂村(読み)のろむら

日本歴史地名大系 「野呂村」の解説

野呂村
のろむら

[現在地名]若葉区野呂町

五十土いかづち村の東に位置する。鹿島かしま川右岸に建治元年(一二七五)創建という日蓮宗妙興みようこう寺があり、「本土寺過去帳」に「本行院日 永享九 七月 野呂妙興寺」とみえるのをはじめ、「円妙阿 野呂妙興寺第三十二月」「左京日用 応仁三己丑六月 ノロノセンツイノ原ニテ クヒキラルヽ」「日受 大受律師 十一月野呂 妙興寺開山」「六十四歳 日悟聖人 慶長十九年甲寅卯月 於野呂午刻」などとある。天正三年(一五七五)一一月一五日原氏一族の斉藤胤次は妙興寺が屋敷に望んだ「野呂之はか山」を寄進している(妙興寺文書)。翌四年一月二七日原胤栄は妙興寺領に対する横合狼藉等を禁じる禁制を同寺へ与えた(同文書)

慶長一九年(一六一四)東金御成街道覚帳に村名がみえ、二町五〇間の道普請を負担。延宝二年(一六七四)東金とうがね道には一千六一三本の松並木があった(元文四年「先祖伝書」石井家文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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