酒殿村(読み)さかどむら

日本歴史地名大系 「酒殿村」の解説

酒殿村
さかどむら

[現在地名]粕屋町酒殿

若杉わかすぎ山の西に位置し、北西上中原かみなかばる村、南は志免しめ(現志免町)。古くは安楽寺(太宰府天満宮)領で、安楽寺草創日記によれば「酒殿」は長寛二年(一一六四)に開発されたという。観応三年(一三五二)書写の安楽寺領注進状に「酒殿村」とあり、当地は「七宴席御供料所」であった。天文二一年(一五五二)九月一三日、これ以前より「酒殿村肆石五斗地」は杉英勝が知行していたが、一三日に大内晴英から当地を安堵されている(「大内晴英書下」萩藩閥閲録四)。小早川時代の指出前之帳では酒殿村の田五六町三反余(分米五五八石余)・畠一三町二反余(分大豆九六石余)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android