デジタル大辞泉
「酒林」の意味・読み・例文・類語
さか‐ばやし【酒林】
1 酒屋の看板として、杉の葉を球形に束ねて軒先につるしたもの。酒の神ともされる奈良県の大神神社が杉を神木とすることにちなむといわれる。さかぼうき。さかばた。杉玉。杉林。
2 武具の一。1の形をした指物。
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さか‐ばやし【酒林】
〘名〙
① 杉の葉を束ねて、
球状にし、軒先にかけて酒屋の看板としたもの。また、その店。奈良県三輪山麓鎮座の
大神(おおみわ)神社の
祭神のはたらきの一つは酒神で、杉を神木とすることによるという。
酒箒(さかぼうき)。
酒旗(さかばた)。〔和玉篇(15C後)〕
※俳諧・蕪村遺草(1783頃)「帘(さかばやし)軒にとしふるしぐれ哉」
※
雑兵物語(1683頃)下「指物の真先に出しと云物が有。
旦那が出しはさかばやしだぞ」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
酒林
造り酒屋の軒下などに吊り下げられている、杉の葉を束ねて球状にした一種の看板。杉玉、酒箒(さかぼうき)、酒旗(さかばた)などの別名もある。古く中国から渡来したといわれ、あちらでは酒林と青と白い布の酒旗が酒屋のシンボルであった。
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