酒旗(読み)サカバタ

デジタル大辞泉 「酒旗」の意味・読み・例文・類語

さか‐ばた【酒旗】

酒屋看板として掲げた旗。しゅき。
酒林さかばやし1」に同じ。

しゅ‐き【酒旗】

酒屋のしるしとして店頭に立てた旗。さかばた。昔の中国風俗
入日をまねく―の春風/一鉄」〈談林十百韻

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精選版 日本国語大辞典 「酒旗」の意味・読み・例文・類語

さか‐ばた【酒旗】

〘名〙
① 酒屋の看板にかかげてある幟(のぼり)酒旆(しゅはい)。しゅき。
※玉塵抄(1563)四「酒屋の門に酒はたを立ぞ」
② =さかばやし(酒林)①〔和玉篇(15C後)〕
※俳諧・類船集(1676)由「杉の葉をゆひては酒はたとし」

しゅ‐き【酒旗】

〘名〙 酒屋の看板としてたてる旗。酒屋の看板の旗。また、酒屋。さかばた。
※翰林葫蘆集(1518頃)四・題画「酒旗影裏夕陽明、山店何人屡送迎」 〔杜牧‐江南春詩〕

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普及版 字通 「酒旗」の読み・字形・画数・意味

【酒旗】しゆき

酒店の旗。唐・杜牧〔江南春絶句〕詩 千里鶯いて、、紅に映ず 水村山郭、酒旗の風 南四百十寺 多少の樓臺、雨の中

字通「酒」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の酒旗の言及

【看板】より

…たとえば,帽子屋は帽子,うどん屋はうどんの模型である細く切った紙の房,薬屋は四角や三角の膏薬紙の中に丸く薬をつけた形の板などを店頭に吊り下げる。望子は元来は店頭に掲げる幟(のぼり)旗のことで,唐・宋代酒店は青い布の旗を掲げたらしく,望子はとくに酒店の旗〈酒旗〉〈酒帘(しゆれん)〉を指したようである。南宋の《東京夢華録》に〈中秋節の前,各酒店ではみな新酒を売り出し,……彩色した旗竿に酔仙の錦旗を掲げる。…

※「酒旗」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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