鄭重・丁重(読み)ていちょう

精選版 日本国語大辞典 「鄭重・丁重」の意味・読み・例文・類語

てい‐ちょう【鄭重・丁重】

〘名〙 (形動) (「てい」「ちょう」は、それぞれ「鄭」「重」の漢音。「鄭」は重んじるの意。古く「ていぢょう」とも)
① 態度や扱い方などが礼儀正しく、手厚いこと。また、大切に扱うこと。丁寧なこと。あるいは、注意深いこと。また、そのさま。ていじゅう。
※文明本節用集(室町中)「鄭重 テイヂョウ」
※内地雑居未来之夢(1886)〈坪内逍遙〉一〇「頗る鄭重(テイチャウ)に足を運びて、自得の礼式にて両手をつき」
※新世帯(1908)〈徳田秋声〉七「イヤなかなか御丁重(ごテイチャウ)御馳走で…」
[補注]古くから使われている語で「ていぢゅう」とも読まれ、「ていちょう」の読みは中世頃から見えるが、意味用法の違いについては不詳。現代では一般に「ていちょう」の読みで①の意で用いられる。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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