都祁水分神社(読み)つげのみくまりじんじゃ

精選版 日本国語大辞典 「都祁水分神社」の意味・読み・例文・類語

つげ‐の‐みくまりじんじゃ【都祁水分神社】

奈良県奈良市都祁友田町にある神社。旧県社。祭神は速秋津比古命(はやあきつひこのみこと)天之水分神国之水分神。延喜式内大社。大和国水分社四座の一つ

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉プラス 「都祁水分神社」の解説

都祁水分神社

奈良県奈良市にある神社。「つげみくまりじんじゃ」と読む。飛鳥時代の創祀とされる。祭神は速秋津彦神(はやあきつひこのみこと)、天水分神(あめのみくまりのかみ)、国水分神(くにのみくまりのかみ)。水源の神、農耕神として信仰を集める。本殿は国の重要文化財指定

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

世界大百科事典(旧版)内の都祁水分神社の言及

【都祁[村]】より

…奈良県北東部,山辺郡の村。人口6806(1995)。大和高原の東部を占め,南北に長い村域の大半は山林である。中央部を名阪国道が東西に走り,針インターチェンジが設置されている。主産業は稲作と茶栽培を中心とする農業で,近年は茶栽培が急速に伸びている。針インターチェンジ付近には茶の流通センターが設置され,流通の近代化も進んでいる。村内には,重要文化財の都祁水分(みくまり)神社本殿,来迎寺宝塔などの文化遺産が多く,南部には天然記念物の吐山(はやま)スズラン群落もある。…

【水分神】より

…流水を適度に分配することをつかさどる神。〈くまり〉は〈配り〉の意で,多くは各地方の重要な水源となる河川の上流や分水嶺にまつられており,灌漑治水を祈る神である。《古事記》には〈天之水分神〉〈国之水分神〉として見えている。《延喜式》神名帳には,大和国(奈良県)に葛木(かつらぎ)水分神社,吉野水分神社,宇太(うだ)水分神社,都祁(つげ)水分神社が,河内国(大阪府)に建(たけ)水分神社,摂津国住吉郡(大阪府)に天水分豊浦命神社が記載されている。…

※「都祁水分神社」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」