遺教(読み)ユイキョウ

デジタル大辞泉 「遺教」の意味・読み・例文・類語

ゆい‐きょう〔‐ケウ〕【遺教】

《「ゆいぎょう」とも》
教えをのちの世に残すこと。また、その教え。
釈迦しゃかの説いて残した教え。仏教のこと。
「これより漢土仏法は弘まりて―今に流布せり」〈太平記・二四〉

い‐きょう〔ヰケウ〕【遺教】

昔の人が残した教え。また、故人が言い残した教え。

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精選版 日本国語大辞典 「遺教」の意味・読み・例文・類語

ゆい‐きょう ‥ケウ【遺教】

[1] (「ゆいぎょう」とも)
① 教えを後の世にのこすこと。また、その教え。
※続日本紀‐宝亀元年(770)一〇月丁酉「年老致仕、退居私第、臨終遺教、薄葬不皷吹
仏語釈迦が教えを後世にのこすこと。また、その説きのこした教え。遺法(ゆいほう)
※類従本撰集抄(1250頃)二「忝も人界に生れ、釈迦の遺教に、あくまであへる時」

い‐きょう ヰケウ【遺教】

〘名〙 死ぬときに残したことば教訓。また、昔の人の残した教え。仏教では特に釈迦の教えをいう。ゆいきょう。
聖徳太子伝暦(917頃か)上「孔子遺教。無後嗣者為不孝也」 〔漢書地理志

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普及版 字通 「遺教」の読み・字形・画数・意味

【遺教】いきよう

遺訓

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