遣放(読み)やりばなし

精選版 日本国語大辞典 「遣放」の意味・読み・例文・類語

やり‐ばなし【遣放】

〘名〙 (形動) (「やりはなし」とも)
物事をしたまま、または中途でやめて、後始末をしないこと。言動性格などがしまりのないこと。また、そのさま。やりっぱなし。
評判記役者ともぐひ評判(1697)花井あづま「づべづべびたびたとやりばなしにやって、やりこくられます」
② 物事のまとまりのないこと。また、そのさま。
洒落本・大通愛想尽(1779)「紋は雁の飛ぶやうに三つも四つもやりばなしに付けたり」

やりっ‐ぱなし【遣放】

〘名〙 (形動) 「やりばなし(遣放)」の変化した語。〔和英語林集成初版)(1867)〕
当世書生気質(1885‐86)一七「それぢゃあ所謂任天主義で放縦(ヤリッパナシ)手段といふものじゃあないか」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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