遠聞(読み)エンブン

デジタル大辞泉 「遠聞」の意味・読み・例文・類語

えん‐ぶん〔ヱン‐〕【遠聞】

うわさ評判などが遠くまで聞こえること。
「此事兼ねても内々知らせたくは有りつれ共、事―に達せば」〈太平記・一七〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「遠聞」の意味・読み・例文・類語

とお‐ぎき とほ‥【遠聞】

〘名〙
① 遠くで聞くこと。また、人づてに聞くこと。
武家職名一つ敵陣人家にしのび込んで事情をさぐるもの。しのび。物聞(ものぎき)
太閤記(1625)五「夜盗の功者を遠聞に出し」

えん‐ぶん ヱン‥【遠聞】

〘名〙 遠方まで音が聞こえること。転じて、遠方まで、評判、うわさなどが聞こえること。
吾妻鏡‐文治五年(1189)二月三〇日「遠平代官于今居住之由。及遠聞之間。重被御書」 〔周礼考工記

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android