遠州蔵帳(読み)えんしゅうくらちょう

改訂新版 世界大百科事典 「遠州蔵帳」の意味・わかりやすい解説

遠州蔵帳 (えんしゅうくらちょう)

小堀遠州が所持した道具を列挙した什物(じゆうもつ)帳の通称。《遠州遺物帳》《遠州御蔵元帳》などの名でも流布している。また蔵帳とはいいながら遠州が所持した道具ばかりでなく,見聞したものも記されており,遠州以後2代・3代にわたって書き加えられたものが伝来したものである。1938年に《遠州蔵帳図鑑》が出版されたほか,77年の《茶道古美術蔵帳集成》に〈遠州蔵帳〉として3本の流布本が所載されている。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android