デジタル大辞泉
「逸早し」の意味・読み・例文・類語
いち‐はや・し【▽逸早し/▽逸速し】
[形ク]《「いち」は、勢いのはげしい意の接頭語、「はやし」は、激しい、鋭いなどの意》
1 霊威・霊験が著しく恐ろしい。
「熱田神、―・くおはしまして…やがてたち所に、罰せさせおはしましければ」〈宇治拾遺・三〉
2 情け容赦ない。はげしい。
「―・き世のいと恐ろしう侍るなり」〈源・須磨〉
3 気性がはげしい。気が強い。
「后の御心―・くて」〈源・賢木〉
4 すばやい。
「真言院の律師一人、―・く読む」〈宇津保・国譲下〉
5 気が早い。
「いまだ御五十日だにきこしめさぬに、―・き御もてなし、めずらかなり」〈増鏡・おどろの下〉
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