造田城跡(読み)そうだじようあと

日本歴史地名大系 「造田城跡」の解説

造田城跡
そうだじようあと

[現在地名]琴南町造田

綾歌あやうた綾上あやかみ町との境界にそびえる、標高四二八・一メートルのじよう山の頂上付近に築かれた造田氏の山城跡。城跡からは造田盆地を望見できる。頂上の北東部は高さ約三〇メートルの急傾斜をなし、馬背状の山頂部の五ヵ所に幅五メートル、長さ二〇メートルの削平地が断続的に認められる。約五メートル下った地点にも幅一メートル程度の通路状の削平地が断続的に続いており、頂上から南西へ下る稜線に沿って、四ヵ所に狭い削平地が認められる。造田氏は讃岐藤氏の嫡流羽床氏の一族で、南北朝期の造田佐渡守は羽床氏の七人衆に数えられる勇将であった(全讃史)。鎌倉期以降土着し、造田を姓とし、戦国期に入ってこの地に築城して代々備中守と称した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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