速来宮(読み)はやくぐう

日本歴史地名大系 「速来宮」の解説

速来宮
はやくぐう

[現在地名]佐世保市早岐町

大念だいねん寺の北に鎮座。古くは早岐城三所はやきじようさんしよ権現・熊野三社権現などと称し、明治期は早岐はいき神社とも号した。旧村社。祭神は須佐男命・伊邪那美命・事解男尊・速玉男尊・保食神・菅原道真・七郎氏広。景行天皇一三年の創建という所伝がある。あるいは永享八年(一四三六)早岐城主源義信が紀伊熊野社の分霊を勧請し、早岐村下苗手くだりのて免の稗田ひえだに祀って早岐城三所権現または熊野三社権現と号し、神鏡三面を納め、別当神徳しんとく寺を建立したともいう。同寺は寛政七年(一七九五)の肥前国新義真言宗本末帳に早岐村浄禅じようぜん寺の門徒としてみえるさと村神徳寺という。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android