這纏(読み)はいまつわる

精選版 日本国語大辞典 「這纏」の意味・読み・例文・類語

はい‐まつわ・る はひまつはる【這纏】

[1] 〘自ラ下二〙 はいのびてからみつく。植物などがはうようにしてまつわりつく。
古今(905‐914)春下・一一九「よそにみてかへらむ人に藤の花はひまつはれよ枝はおるとも〈遍昭〉」
[2] 〘自ラ四〙 (一)に同じ。
※河内本源氏(1001‐14頃)夕顔「むねむねしからぬ軒のつまごとにはいまつはれるを」

はい‐まと・う はひまとふ【這纏】

〘自ハ四〙 はいのびてからみつく。つる草などがまきつく。
※謡曲・定家(1470頃)「定家の執心葛(かづら)となって、おん墓に這ひ纏ひて」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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