透明度[海水](読み)とうめいど[かいすい](英語表記)transparency of seawater

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「透明度[海水]」の意味・わかりやすい解説

透明度[海水]
とうめいど[かいすい]
transparency of seawater

水中に白色円板を沈めたとき見えなくなる深さで定義する。透明度板を用いてはかる。透明度海水状態の総合的性質を表わすもので,粘土質のコロイド物質が多いと透明度が小さく,そのときは濁度計清濁をはかることがある。外洋の海水は粘土などがなくても透明度に差があり,黒潮では透明度が 30~40mであるのに対し,親潮では 10~15mにすぎないのは,親潮にはプランクトンが多いことが主原因といわれる。

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