近代組曲(読み)キンダイクミキョク

デジタル大辞泉 「近代組曲」の意味・読み・例文・類語

きんだい‐くみきょく【近代組曲】

19世紀後半以降に発達した器楽曲形式の一。オペラバレエ劇音楽などの一部を抜粋し、いくつかの自由な形式の管弦楽曲として配列したもの。チャイコフスキーの「くるみ割り人形」、ビゼーの「アルルの女」など。

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精選版 日本国語大辞典 「近代組曲」の意味・読み・例文・類語

きんだい‐くみきょく【近代組曲】

〘名〙 一九世紀後半以後発達した器楽曲の形式の一つ。オペラ、バレエ、あるいは劇の付帯音楽などから抜粋して一連の自由な形式の管弦楽曲として配列したもの。ビゼーの「アルルの女」、チャイコフスキーの「くるみ割り人形」、グリーグの「ペールギュント」など。

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世界大百科事典(旧版)内の近代組曲の言及

【組曲】より

…対照的な性格をもついくつかの舞曲を組み合わせた多楽章の器楽曲。バロック時代に好んで用いられた古典組曲と19世紀後半以来の近代組曲がある。古典組曲の最も標準的な形式は,J.S.バッハの《フランス組曲》や《イギリス組曲》に見られる楽章構成で,アルマンド―クーラント―サラバンド―x―ジーグからなり,xの位置には,メヌエット,ブーレ,ガボット,パスピエなど任意の舞曲が挿入される。…

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