辿無(読み)たどりなし

精選版 日本国語大辞典 「辿無」の意味・読み・例文・類語

たどり‐な・し【辿無】

〘形ク〙
① 道に迷うことがない。迷いやためらいなどの余地がない。
※あさぢが露(13C後)「そのころ、たうよりわたり給たるひじりの、たうとくてさうなどをし、のちの世もたどりなくするがあるをきき給て」
② (「たどり」は捜し求めて行く場所の意か) 目的地を定めない。行くえを定めない。
※俳諧・幻住菴記(1690頃)「たどりなき風雲に身をせめ、花鳥に情を労して」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android