躍出(読み)ヤクシュツ

デジタル大辞泉 「躍出」の意味・読み・例文・類語

やく‐しゅつ【躍出】

[名](スル)勢いよく出ること。おどり出ること。
眼球の―し来るや予め期する所なり」〈小林雄七郎・薩長土肥〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「躍出」の意味・読み・例文・類語

おどり‐い・ず をどりいづ【躍出】

〘自ダ下二〙 =おどりでる(躍出)
太平記(14C後)二七「猿の面を著(き)て、御幣を差挙(さしあげ)、橋の高欄を一飛飛ては拍子を踏み、踏ては御幣を打振て、誠に軽げに跳(ヲドリ)出たり」

おどり‐・でる をどり‥【躍出】

〘自ダ下一〙 勢いよく外に現われる。急に人目につく所へ出る。
※めぐりあひ(1888‐89)〈二葉亭四迷訳〉一「犬奴が突然往来へ跳出(ヲドリデ)て吠えだした」

やく‐しゅつ【躍出】

〘名〙 おどり出ること。勢いよくとび出ること。
※薩長土肥(1889)〈小林雄七郎〉四藩気質「砲丸大の眼球の躍出し来るや予め期する所なり」

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