蹴爪・距(読み)けづめ

精選版 日本国語大辞典 「蹴爪・距」の意味・読み・例文・類語

け‐づめ【蹴爪・距】

〘名〙
キジニワトリなどキジ科の雄のあしにみられるうしろ向きの鋭い突起。あしの跗蹠骨(ふせきこつ)が突き出たもので、角質の表皮でおおわれる。攻撃や防御に用いる。転じて、疵をつける、印を示す、区切りをつけること。
太平記(14C後)一二「両の足に長き距(ケヅメ)有て」
② 牛、馬などのあしの後方にある小さな趾(あしゆび)
昆虫のあしの脛節(けいせつ)にある一~二対の突起。

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