踏被(読み)ふみかぶる

精選版 日本国語大辞典 「踏被」の意味・読み・例文・類語

ふみ‐かぶ・る【踏被】

[1] 〘自ラ四〙
① 踏みはずして水たまりや穴などに落ち込む。
日葡辞書(1603‐04)「アナニ fumicaburu(フミカブル)
② みずから不利益を招く。自分でしたことから不利益な結果になる。しくじる。
浮世草子・魂胆色遊懐男(1712)三「恋の闇にふみかぶる浮気男」
[2] 〘他ラ四〙 踏みつけて、そのはね返りを身に受ける。〔日葡辞書(1603‐04)〕

ふみ‐かぶり【踏被】

〘名〙
おとし穴。〔日葡辞書(1603‐04)〕
② 自分から不利益を招くこと。また、その不利益。しくじり。
浄瑠璃淀鯉出世滝徳(1709頃)上「皆手前のふみかぶり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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