足利義尚陣所跡(読み)あしかがよしひさじんしよあと

日本歴史地名大系 「足利義尚陣所跡」の解説

足利義尚陣所跡
あしかがよしひさじんしよあと

[現在地名]栗東町上鈎

室町幕府九代将軍足利義尚は近江公家・寺社領庄園の回復をめざし、六角高頼征伐のため近江に出陣した。長享元年(一四八七)一〇月四日坂本から安養あんよう寺に動座したが、高頼はほとんど戦わずに甲賀に逃亡した。戦いの長期化に備え狭小な安養寺から同月二七日延暦寺僧真宝坊の居館に陣を移した(長興宿禰記)。これを鈎の陣と通称。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android