賃金勢力説(読み)ちんぎんせいりょくせつ

精選版 日本国語大辞典 「賃金勢力説」の意味・読み・例文・類語

ちんぎんせいりょく‐せつ【賃金勢力説】

〘名〙 賃金決定に関する学説の一つ。労働者の社会慣習・伝統・労働組合の結成などの社会的勢力が労働者の賃金を決定するという説。限界生産力説に対して批判的である。

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百科事典マイペディア 「賃金勢力説」の意味・わかりやすい解説

賃金勢力説【ちんぎんせいりょくせつ】

生産力賃金説前提とし,賃金は労働者と資本家との力関係で決定されるという説。A.トインビーやS.ウェッブらが唱え,ツガン・バラノフスキーが定式化。これはたとえ賃金の上下変化を説明できても,労資の勢力が均衡している時に賃金がある水準になるのを説明できない。

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