20世紀日本人名事典 「豊田 喜一郎」の解説
豊田 喜一郎
トヨダ キイチロウ
大正・昭和期の実業家 トヨタ自動車工業創立者。
- 生年
- 明治27(1894)年6月11日
- 没年
- 昭和27(1952)年3月27日
- 出生地
- 静岡県浜名郡吉津村(現・湖西市)
- 学歴〔年〕
- 東京帝大工学部機械科〔大正9年〕卒
- 経歴
- トヨタグループの始祖・佐吉の長男。大正9年東京帝大工学部機械科卒後、豊田紡織入社、13年取締役、15年32歳で豊田自動織機製作所設立、常務に。昭和4年欧米工業事情視察の旅へ。5年4馬力のガソリンエンジンを完成。12年国産乗用車製造を狙いトヨタ自動車工業を設立、常務、16年社長に就任。本格的に自動車製造に乗り出すが、戦時下に入り目的を果せなかった。戦後25年未曾有の経営危機を迎え、豊田織機の石田退三に社長を譲って退陣。27年社長に復帰するが、その1ケ月後、脳溢血で急死。58歳。父佐吉譲りの“発明狂”だった。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報