豊浦(新潟県)(読み)とようら

日本大百科全書(ニッポニカ) 「豊浦(新潟県)」の意味・わかりやすい解説

豊浦(新潟県)
とようら

新潟県北部、北蒲原郡(きたかんばらぐん)にあった旧町名(豊浦町(まち))。現在の新発田(しばた)市南西の地域。1955年(昭和30)中浦(なかうら)、本田(ほんだ)の2村が合併、福島村となり、同年中に豊浦村改称、1973年町制施行。2003年(平成15)新発田市に編入した。福島潟べりに位置する農村。JR羽越本線(うえつほんせん)、国道460号が通じる。近世は福島潟潟端干拓の中心をなし、天王(てんのう)新田には蒲原大地主の筆頭であった市島邸もあり、豪壮邸宅は県の文化財に指定されている。第二次世界大戦後は五頭(ごず)連峰県立自然公園の開発が進捗(しんちょく)して、月岡温泉やゴルフ場を中心とする新潟市の日帰り行楽地として観光町にかわっている。

[山崎久雄]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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