豊国庄(読み)とよくにのしよう

日本歴史地名大系 「豊国庄」の解説

豊国庄
とよくにのしよう

興福寺大乗院領荘園。三箇院家抄(内閣文庫蔵大乗院文書)に「四十七豊国庄宝峯院三十三丁五反、葛下郡」とある。宝峯ほうぶ院は預所である。「大乗院雑事記」寛正三年(一四六二)一二月一一日条には「尺度庄・豊国庄反銭事、云田楽頭役分、云当年、無故無沙汰也(中略)、仰付楢原代官了」とある。段銭などを無沙汰したので、豊国庄代官の楢原氏にその徴収を命じたことがうかがえる。楢原氏との関係などからみると、同庄の所在は現大字笛堂ふえどう辺りであろうか。小字東豊久ひがしとよく・西豊久がある。笛堂の東には現大和高田市大字奥田おくだが隣接している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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