讃岐国分尼寺跡(読み)さぬきこくぶんにじあと

国指定史跡ガイド 「讃岐国分尼寺跡」の解説

さぬきこくぶんにじあと【讃岐国分尼寺跡】


香川県高松市国分寺町にある寺院跡。讃岐国分尼寺は、741年(天平13)に聖武天皇勅願により、全国に建立された寺院である。讃岐国分寺跡から北東約2kmの位置にあり、1928年(昭和3)に東西180~210m、南北180mの範囲が国の史跡に指定された。現在は、そのほぼ中心に法華寺(ほっけじ)があり、境内には、讃岐国分尼寺の金堂跡と推定される礎石19個が残っているほか、創建時の瓦や磚(せん)が出土した。寺域を区画した施設と考えられる溝が確認されているが、伽藍(がらん)配置などの寺院の詳細については判明していない。JR予讃線ほか端岡(はしおか)駅から徒歩約20分。

出典 講談社国指定史跡ガイドについて 情報