警戒・儆戒(読み)けいかい

精選版 日本国語大辞典 「警戒・儆戒」の意味・読み・例文・類語

けい‐かい【警戒・儆戒】

〘名〙
① 過ちを起こさないよういましめること。いましめ。
※本朝文粋(1060頃)三・論運命〈大江朝綱〉「積悪受殃。伝警戒於竹帛
※日本風俗備考(1833)三「悪事をなし罪に陥らざる前、早く是を儆戒して、死刑に陥らざらしむるが故に」 〔周礼天官宰夫
② 思いがけない出来事が起こらないように用心すること。不測事態に対して、注意や準備を怠らないこと。〔布令必用新撰字引(1869)〕
※花柳春話(1878‐79)〈織田純一郎訳〉一〇「否々、尊姐何ぞ警戒(ケイカイ)の薄きや。一家僅に二口、若し強盗の闖入に遇はば何を以てか能く之を禦がん」 〔書経‐大禹謨〕

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