不測(読み)ふしき

精選版 日本国語大辞典 「不測」の意味・読み・例文・類語

ふ‐しき【不測】

〘名〙 (形動)(「しき」は「測」の呉音) =ふそく(不測)
地蔵菩薩霊験記(16C後)二「良(まこと)に神変不測(フシキ)の上人地蔵菩薩の変作流法身とや申すべき」 〔法華義疏(吉蔵撰)三・方便品〕

ふ‐そく【不測】

〘名〙 (形動) 思いがけないこと。はかり知ることができないこと。予測できないこと。また、そのさま。ふしき。
集義和書(1676頃)三「明白なる道理にて候へども、不測の理に達せざればにや、愚者は有とし知者は無とす」 〔戦国策‐魏策〕

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デジタル大辞泉 「不測」の意味・読み・例文・類語

ふ‐そく【不測】

予測できないこと。思いがけないこと。「不測の事態」
[類語]不慮非業不覚

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普及版 字通 「不測」の読み・字形・画数・意味

【不測】ふそく

思いがけぬ。〔顔氏家訓、省事〕初め貲(はか)らざるの賞を(え)、(つひ)に不測の誅に陷るは、則ち嚴助・朱買臣・吾丘壽王~の、甚だ衆(おほ)し。

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