謀出(読み)たばかりいだす

精選版 日本国語大辞典 「謀出」の意味・読み・例文・類語

たばかり‐いだ・す【謀出】

〘他サ四〙
策略をめぐらして考え出す。工夫する。案出する。たばかりいず。
源氏(1001‐14頃)浮舟「右近侍らばおほけなき事もたはかりいたし侍らば」
② だまして連れ出す。たばかりいず。
平家(13C前)一一「『この国は鹿のおほう候。狩してあそばせ給へ』とて、たばかりいだしたてまつり」

はかり‐い・ず ‥いづ【謀出】

〘他ダ下二〙 だまして連れ出す。
※宇治拾遺(1221頃)一「東山に湯わかしたりとて、人をはかりゐで、かくの給なり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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