誓多林庄(読み)せたりんのしよう

日本歴史地名大系 「誓多林庄」の解説

誓多林庄
せたりんのしよう

「春日社記録」中臣祐定記の嘉禎二年(一二三六)一〇月四日条の「道々関守護武士狼藉事」に「社領制多林庄乱入武士末々部左衛門尉也、致狼藉事、見于申状矣」とある。春日社の供物などを運ぶ道々を守護する武士が狼藉を行ったことについての訴えで、被害を受けた荘園の一つとして春日社領制多林庄があった。

鎌倉中期の簡要類聚鈔(京都大学蔵一乗院文書)の「一乗院家御領」のうちに「誓多林庄同(領主別相伝カ)御年貢炭十口 木柴一丈五尺拵之 一乗院御築地人夫上物勤之」とみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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