話初・咄初・噺初(読み)はなしぞめ

精選版 日本国語大辞典 「話初・咄初・噺初」の意味・読み・例文・類語

はなし‐ぞめ【話初・咄初・噺初】

〘名〙
① 新年を迎えて、はじめて人に会って話をすること。《季・新年》
※俳諧・東日記(1681)乾「いざ咄し初祖父は蓬莱柴刈に〈幽山〉」
咄家(はなしか)が新年はじめて高座にのぼって話すこと。また、その出し物
咄本・無事志有意(1798)序「吉例の噺初(ハナシゾメ)の三立目」
③ 歌舞伎年中行事の一つで、一〇月一七日夜、太夫元と次の年の総役者作者が寄って名題、役割などを発表する会合。寄りぞめ。
※談義本・根無草(1763‐69)後「役者附四方に散じ、世界定め、はなし初、読初稽古・惣ざらへ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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