言尽(読み)いいずく

精選版 日本国語大辞典 「言尽」の意味・読み・例文・類語

いい‐ずく いひづく【言尽】

〘名〙 (「ずく」は接尾語)
① 互いに言いたい放題に言い合うこと。理屈を主張して言い争うこと。
※俳諧・誹讔三十棒(1771)「小細(ささい)の事、いひづくにするほどのことではなし」
② ものの言い方。理屈の述べ方。

いい‐つく・す いひ‥【言尽】

〘他サ五(四)〙 全部言ってしまう。言い終える。存分に言い表わす。⇔言い残す
蜻蛉(974頃)中「身にはいひつくすべくもあらず、かなしうあはれなり」
※右京大夫集(13C前)「身をせめてかなしき事いひつくすべき方なし」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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