触回(読み)ふれまわる

精選版 日本国語大辞典 「触回」の意味・読み・例文・類語

ふれ‐まわ・る ‥まはる【触回】

〘他ラ五(四)〙
① 触れを伝えて歩く。知らせ回る。
太平記(14C後)三一廻文を以て東八箇国を触廻(フレマハ)るに、同心の一族八百人に及べり」
② ふいちょうして歩く。言いふらして歩く。ふれまわす。
浮世草子日本永代蔵(1688)四「我と身の事を国中に触(フレ)まはり」

ふれ‐まわ・す ‥まはす【触回】

〘他サ四〙 =ふれまわる(触回)
平家(13C前)一「余党に触廻して其家に乱入し」
日蓮遺文‐破良観等御書(1276)「火をつけて、日蓮が弟子所為なりとふれまわして」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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