解分(読み)ときわけ

精選版 日本国語大辞典 「解分」の意味・読み・例文・類語

とき‐わけ【解分】

〘名〙
① 解き分けること。着物などをほどいて、別々にすること。また特に、単衣(ひとえ)に仕立て直したりするために、袷(あわせ)などをほどくこと。
散木奇歌集(1128頃)雑下「わがときわけの麻衣あさましきまでさえゆけば」
※俳諧・江戸十歌仙(1678)八「御町にて其御姿は御姿は〈芭蕉〉 あしたのだて染夕のときわけ〈春澄〉」

とき‐わ・ける【解分】

〘他カ下一〙 ときわ・く 〘他カ下二〙
① ときはなって別々にする。単衣(ひとえ)に仕立て直したりするために、袷(あわせ)などをほどく。
夫木(1310頃)七「夏くれば賤の麻衣ときわくる片田舎こそ心やすけれ〈源仲正〉」
② 難しい事柄や問題を説明してわからせる。
人情本・春色梅美婦禰(1841‐42頃)四「不足所は其許より宜しく解分(トキワケ)下されヨ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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