角張(読み)かどばる

精選版 日本国語大辞典 「角張」の意味・読み・例文・類語

かど‐ば・る【角張】

〘自ラ五(四)〙
① かどが突き出て、まるみがない。かくばる。
※土井本周易抄(1477)一「其体もかどばらず」
青年(1910‐11)〈森鴎外二三「肩の廉張(カドバ)った男である」
② うちとけない態度をとる。改まった、かた苦しい表現をする。四角ばる。
※火の柱(1904)〈木下尚江〉三「何の蚊のと角(カド)ばったことは申しますがネ」

かく‐ば・る【角張】

〘自ラ五(四)〙
① 四角い形である。かどができた形になる。
※二人女房(1891‐92)〈尾崎紅葉〉下「円かったり角張(カクバ)ったりで」
② かたくなる。ことが荒だつ。かどがたつ。
※いさなとり(1891)〈幸田露伴四三「根が好かぬ同志ではなければ、直に角張(カクバ)った理屈は消ゆべきに」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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