見増(読み)みます

精選版 日本国語大辞典 「見増」の意味・読み・例文・類語

み‐ま・す【見増】

〘自サ四〙
実際に見て、想像評判よりすぐれていると思う。見まさる。
曾我物語(南北朝頃)一「聞きしより見まして覚ゆるものかな、あはれ男かなと」
見た目に他よりすぐれる。見まさる。
浮世草子好色一代男(1682)六「風義一文字屋の金太夫に見ますべし」

み‐まし【見増】

〘名〙
① 聞いたことなどと比較して、実際に見た場合の方がすぐれている時に使う。みまさり。〔文明本節用集(室町中)〕
② 見た目が他より立派なこと。みまさり。〔和英語林集成初版)(1867)〕

みえ‐まさ・る【見増】

〘自ラ五(四)〙 いっそうその程度がまさって見える。
源氏(1001‐14頃)柏木「いと苦しげにのみみえまされば」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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