見地村(読み)けんじむら

日本歴史地名大系 「見地村」の解説

見地村
けんじむら

[現在地名]国東町見地

中田なかだ村の北西に位置する。中世は国東郷の内としてみえる。小倉藩元和人畜改帳に給人伊藤金左衛門の知行分として村名がみえ、高四四〇石余で、家数八二のうち本百姓・小百姓二二、隠居・名子・庭屋・牛屋など六一、男六八(うち名子四)・女六一、牛三〇・馬三。正保郷帳では来崎くのさき郷に属し、田高二六三石余・畑高七五石余で、茅山・柴山・竹山がある。天保郷帳では高五五九石余。小松こまつ神社が鎮座する。曹洞宗玉林ぎよくりん寺は寛文期(一六六一―七三)開山横手の泉福よこてのせんぷく寺末であった。嘉元二年(一三〇四)九月の六郷屋山例講谷役配分注文(長安寺文書)にみえる見知、建武四年(一三三七)六月一日の六郷山本中末寺次第并四至等注文案(永弘文書)に末山としてみる見地山は、一六世紀半ばの成立と思われる六郷二十八山本寺目録(太宰管内志)によれば、流通分末山として記される見地山東光とうこう寺で、その寺基を継ぐのが中田の東光寺か。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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