見向(読み)みむき

精選版 日本国語大辞典 「見向」の意味・読み・例文・類語

み‐むき【見向】

〘名〙
① 見向くこと。ふり返って、その方を見ること。
※古活字本荘子抄(1620頃)一〇「顔淵子路が方へ見むきもせざる也」
関心をもつこと。そちらに心を向けること。
談義本銭湯新話(1754)三「今日は非番を幸(さいわい)ゆるりと咄す合点で来ました、先々とととめて風呂の方は見向(ムキ)もせず」

み‐む・く【見向】

〘自カ五(四)〙 その方を向いて見る。関心をもって見る。ふりむく。
古今著聞集(1254)五「おそろしながらみむきたりければ、鬼神一首の歌を詠かけける」
※私的生活(1968)〈後藤明生〉三「わたしの方など見向こうともしない」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android