精選版 日本国語大辞典 「合点」の意味・読み・例文・類語
がっ‐てん【合点】
が‐てん【合点】
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古文書学上の用語。物事を確認し照合したしるしとして,文書の語や句の横に斜めに引いた線のこと。書状を受け取った人が,急いで返事を書くときには,勘返状といって,その書状の返事をしようとする所に合点を付し(これを勘を付けるともいう),その行間に小さく返事を書く。案文(あんもん)のうちで証拠書類として重要なものは,しかるべき人が正文と対照して,確認したしるしに〈校正了〉というような言葉を入れて,重要な個所に合点を加え,さらに裏に花押をすえる場合がある。これを校正裏封案文といい,正文と同等の効力をもつ。重要な道具や文書の出し入れを記した道具(文書)出納日記などには,合点を付し,その日付を記して出し入れを確認している。算用状や土地台帳など数字に関する文書では,それを確認し,または案文を作成する際,照合のしるしとして合点を付す。これらの場合には朱で合点が行われることもある。特殊なものとしては,合戦手負注文の人名に合点が加えられるが,それは奉行が確認したことを示す。中世の寺院で事務を司どった年預(ねんよ)などは選挙で選ばれるが,選挙人は投票をする人の名前に合点を付し,その数が多い人が当選となる。これを合点状という。《貞丈雑記》には,〈廻状などに点をかくるも合点也〉とみえるが,文殿や使庁の廻文,寺院の請定(しようじよう)や廻請(かいじよう)で了解の意味をあらわすには〈奉(うけたまわる)〉という字を入れる。これらの文書の人名の上に合点が加えられているのは,指定の日時に参着したことを示す。
執筆者:上島 有
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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