要中録(読み)ようちゆうろく

日本歴史地名大系 「要中録」の解説

要中録
ようちゆうろく

五冊 佐野屋長左衛門著

原本 半田絢一

解説 弘化四年行田下町の表立(「おもだち」と読み、村方の組頭に相当する)に就任した佐野屋長左衛門が、町政執務の手控として町方の御用箱に保存されていた故実先例となる諸記録を書写・収集し、その後へ自己の体験・伝聞を御用日記ふうに書き加えていった記録。第一冊は往古より嘉永四年まで。第二冊は同五年から安政四年まで。第三冊が忍領覚帳。第四冊は安政四年から明治元年まで。第五冊は同二年から七年七月まで。幕末・明治初期の町の姿が克明に記述されている。

活字本 日本都市生活史料集成五(第一冊・二冊・四冊のみ)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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