西治村(読み)さいじむら

日本歴史地名大系 「西治村」の解説

西治村
さいじむら

[現在地名]福崎町西治

高橋たかはし村の北、福崎新村の西に位置し、いち川右岸の低地と河岸段丘上に立地する。神西じんさい郡に属し、東は市川を挟んで神東じんとう八反田はつたんだ村、西は西谷にしたに村。貞和三年(一三四七)六月二四日の刑部守延譲状(広峯文書)にサイチとみえ、刑部守延はサイチなどの檀那を息女童子に譲っている。当村には広峯ひろみね神社(現姫路市)信者がおり、これが檀那として相続・売買の対象となっていた。文明一四年(一四八二)八月一〇日に同社家の林五郎左衛門尉家長が記した丹後・但馬両国檀那村付注文(肥塚文書)にも「さいちのおく衛門」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android