西河村(読み)にしかわむら

日本歴史地名大系 「西河村」の解説

西河村
にしかわむら

[現在地名]積丹郡積丹町大字西河町

明治初年(同二年八月―同六年の間)から同三九年(一九〇六)まで存続した村。野塚のづか村の西にあり、海岸部に転多ごろた(もとのヲタスツ)、シテキサン、幌内府ほろないふがある。その西に武威むい岬が突き出し、岩礁が豊か。南に余別よべつ岳がそびえ、幌内府川が北流する。シテキサンは、「蝦夷日誌」(二編)に「シツテシヤモ」とみえ、「番屋、二八小屋有」とある。

西河村
にじつこうむら

[現在地名]川上村大字西河にしがわ

吉野川支流音無おとなし川流域に位置する。元禄郷帳に「ニジカウ」と訓じている。建武元年(一三三四)二月の坊領証文紛失状(吉水神社文書)に「吉野郡高原郷・二十河郷・檜垣本郷」、弘和二年(一三八二)一一月の長慶天皇綸旨(吉水神社文書)に「吉野郡二十講竹原(高原)」とみえ、元中元年(一三八四)一二月の後亀山天皇綸旨には「吉野郡内廿講竹原両村」とある。「多聞院日記」明応四年(一四九五)一〇月一五日条に「十市北十三日他界、今日葬礼云々、不便、於二十河云々」とみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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