西材木町(読み)にしざいもくちよう

日本歴史地名大系 「西材木町」の解説

西材木町
にしざいもくちよう

[現在地名]岐阜市西材木町

北を長良川南西に向かって流れる。岐阜町の北町口の一。東材木町の西に位置し、南北に延びる両側町。北は岐阜町惣構堤に突当り、南は久屋ひさや町・魚屋うおや町を経て尾張名古屋に向かう街道(通称御鮨街道)に続く。町並中ほどを西に折れると岐阜明屋敷ぎふあけやしき村の飛地の真光しんこう(現真宗大谷派)に至る(寛政六年町絵図)織田信長による岐阜町建設のとき、尾張国清須きよす(現愛知県西春日井郡清洲町)の材木商人が移住して成立した町とされ、もとは東材木町と併せて材木町と称された。町名どおり材木業を営む者が多く、広大な屋敷地に大きな町屋が建っていた。岐阜町四四町の一で、承応町絵図に町名がみえる。岐阜由緒書(小林文書)では地子免許地反別九反一畝余。「増補岐阜志略」によれば町の長さ一二七間余、家数一四。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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