西広貝塚(読み)さいひろかいづか

日本歴史地名大系 「西広貝塚」の解説

西広貝塚
さいひろかいづか

[現在地名]市原市西広 上ノ原

養老ようろう川下流右岸の台地に位置する。縄文時代中期末から晩期中葉までの遺跡。ハマグリ主体の径約一二〇メートルの馬蹄形貝塚で、斜面にも貝層が発達。昭和一二年(一九三七)・同二三年・同四〇年・同四七―六二年の発掘調査がある。五〇軒近い竪穴住居跡は加曾利E4式期から加曾利B3式期まで。埋葬人骨五〇体以上、埋葬犬五頭、タヌキの埋葬一頭が、大量の土器石器土偶・土版などの土製品、石剣・石棒などの石製品、骨角貝製品とともに出土している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android