西平井村(読み)にしひらいむら

日本歴史地名大系 「西平井村」の解説

西平井村
にしひらいむら

[現在地名]藤岡市西平井

あゆ川が東境を北流し、東は東平井村、西は多胡たご多比良たいら(現多野郡吉井町)、南は金井かない村、北は緑埜みどの村と接する。室町時代に関東管領山内上杉氏の居城平井城が南端に築城されると城下の町場となり、賑うとともに度々の戦火にあったと思われる。村央を南北に走る往還の両側にはかみ宿・中宿・下宿上横かみよこ町・殿小路とのこうじなどの地名が残り、天正六年(一五七八)一一月一一日の北条家制札(写、田中芳重氏所蔵文書)によると市場が開かれ、「まけし紬之座」「米之座」があった。

西平井村
にしひらいむら

[現在地名]流山市平和台へいわだい二―四丁目・西平井

ひれさき村の北、流山村の東に位置し、東方の台地から西方江戸川低地に向けて田地が開ける。慶長一九年(一六一四)の小金領野馬売付帳(綿貫家文書)に地名がみえ、寛永二年(一六二五)知行宛行状旗本速見吉忠に「西平井之内百拾石」が与えられている。元禄三年(一六九〇)訴状(船橋市西図書館蔵)では速見氏のほか旗本朝比奈氏・同木村氏の相給で、同一三年の下総国各村級分ではこれに幕府領が加わり高三三〇石余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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