西宗村(読み)にしむねむら

日本歴史地名大系 「西宗村」の解説

西宗村
にしむねむら

[現在地名]豊平町西宗

燕岩つばくろいわ南麓を西流する西宗川の最上流域に位置する。北は上石かみいし、東は寺原てらばら今田いまだ(現千代田町)、南は都志見つしみ北西中原なかばらの諸村に接する。天正一九年(一五九一)三月頃のものと思われる吉川広家領地付立(吉川家文書)に「三十五貫 西宗」とみえる。

元和五年(一六一九)の安芸国知行帳による高は一三三・七八石。その後「国郡志下調書出帳」によれば、正保三年(一六四六)の地詰により二五八石と決定した。しかし右のうち一二三・八九一石が上り高とされ、残りが年貢賦課対象である。明知・給知入交じりで、宝暦一〇年(一七六〇)より定免四・四五とされるが、これ以前の免の上り詰は四・九三七、下り詰は享保一七年(一七三二)虫害による凶作時の〇・八であった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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