西土川村(読み)にしつちかわむら

日本歴史地名大系 「西土川村」の解説

西土川村
にしつちかわむら

[現在地名]向日市森本もりもと

現向日市東部の平地で、東は東土川村(現京都市南区)、南は鶏冠井かいで村。

土川は応永七年(一四〇〇)正月一八日付三鈷寺当知行山城国寺領目録(三鈷寺文書)の、加地子分のなかに「一、土河名田四段藤原氏沽却」、別相伝の加地子分のなかに「土川名田壱段」とみえる。江戸時代初期には東西の土川村に分離し、「梵舜日記」元和元年(一六一五)六月二二日条には次のように記す。

<資料は省略されています>

江戸時代の村高三九〇石余は、冷泉家領・山科家領・綾小路家領各一〇〇石、唐橋家領五五石余、川鰭家領三五石余からなる(「天保三年西土川村高帳」清水家文書)。前引の梵舜の所領は寺社領としては引き継がれていない。

唐橋家の庄屋で、一時期山科家の庄屋を兼ねた清水庄左衛門家は、江戸時代前期以来の文書を蔵する。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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