西一之江村(読み)にしいちのえむら

日本歴史地名大系 「西一之江村」の解説

西一之江村
にしいちのえむら

[現在地名]江戸川区西一之江一―四丁目・大杉おおすぎ一―三丁目・松江まつえ四―七丁目・一之江一丁目など

一之江境いちのえさかい川を挟み東一之江村の西に位置。南は船堀ふなぼり村、西は東小松川ひがしこまつがわ村。中世は葛西かさい御厨のうちで、応永五年(一三九八)八月日の葛西御厨田数注文写(鏑矢記)に「西一之江 廿丁五反 公田一丁八反」とある。北条氏所領役帳には江戸衆の遠山丹波守(綱景)分として葛西「西一之江」二五貫七〇〇文がみえる。田園簿に西市野江村とあり、田八〇七石余・畑七八石余、ほかに野銭永二貫五七五文と舟役五艘分永五〇〇文が課せられている。文政一一年(一八二八)の助郷勤高は一千五六石余で(「新宿町助郷高取調書上帳」宇田川家文書)新宿にいじゆく(現葛飾区)に出役した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android