精選版 日本国語大辞典 「襟・衿・領」の意味・読み・例文・類語
えり【襟・衿・領】
〘名〙
① 衣服の、くびの回りに当たる部分。また、その部分につけるきれ。古くは「ころものくび」「きぬのくび」といった。
※談義本・風流志道軒伝(1763)三「ゑりの白きに、いたづら髪のふりかかれるもおくゆかしく」
③ 上着、下着を重ねて、一つに前を合わせること。たとえば、三枚を一つに重ね合わせるのを「三つえり」というたぐい。
※宗五大草紙(1528)衣装の事「三つえりに物を着候事、児、若衆などえりを色えて、うつくしく見せ候はんためにて候」
④ 掛け蒲団の、寝る人の首に触れる部分にかける細長い布。
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